相手が何か言った時、何気なく「でも、」で会話が始まっていることがあります。その場合相手は
「あ、また始まった」
「どうせこの人は最初から私の意見など聞こうという気持ちはないのだ」
「否定され続けるのはもうたくさん! このまま我慢しよう」
「どうして受け入れてくれないのだ」
「こんな思いをするなら発言しなければよかった」
etc…。
今回はDV被害者の気持ちに思いを寄せるための実験的訓練。
一週間プログラム参加者に試してもらいました。
Aさん…職場で試した。いつもハッキリとした言動をしないと感じていた後輩がいつものように意見をぼやかした時に「あなたの考えはどう? 聞かせてもらえるかな」と聞いてみた。
彼は彼なりに考えて発言し、今までとは違って向こうから話しかけてくれるようにもなったし、こちらも彼の話の終わりがわかるようになった。
Bさん…あまり意識せずに過ごし、途中から忘れてしまった。
Cさん…妻との生活で普段からそれは気にかけていたこと。「でも」が出てしまった時は「あ、言ってしまった」と自分から言っている。そうすることは、相手も僕が考えて発言しようとしているな、雑ではないなと受け入れられるように思うだろう。
Aさん…相手も気にかけてもらえているという安心感が生まれるだろう。
Cさん…「でも」で始まると警戒して相手は構えるし攻撃されている感や敵に回されている感がある。
Aさん…もう少し続けてみよう。相手の態度が変わったのは自分だけの勘違いかもしれないし。
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考え続ける彼らの発言に興味があります。