Aさん…
妻はここ数年自分のからだも心も壊しています。
僕が長年やってきたDVはそれほどまでに非情で恐ろしいことだし、彼女の苦しみと比べられるものではないとわかります。
こうしてここに通っているのはひょっとして自己満足に過ぎないのかとか、これ以上変われることはないのではないかというのが今の気持ちです。
Bさん…
そこに気づいて申し訳なさを持ち続けることが贖罪ということになりませんか。
Cさん…
その苦しい思いの底に、本当はどんな感情があるのか分解してみませんか。
Dさん…
自分はもっと苦しむべきという考えは僕にはなかったからAさんの話を聞いて「加害側はそこまで追い込まれないといけないのか」と思いました。でも、いくらAさんが苦しんでも彼女の苦しみは減らない訳でしょ。
Cさん…
Aさんの妻さんが何を望んでいるのかを最優先することと自分の苦しさは、別に考えてもいいのではないかとも思うんですが。
Aさん…
妻は「もう考えることに疲れた」と言います。私とたまに会うことが救いになる時と会うと過去を実感する時とアップダウンがあって、一体どうやって彼女を楽にしてあげられるのかと悩むんです。自業自得なのは承知していますが。
Bさん…
おそらくAさんの妻さんはAさんにある程度の信頼感があるから「疲れた」と言えるのだと思います。これは妻さんが以前のご自分にはなかったことだと思うんですがどうでしょう。
※彼らは時間をかけたやり取りで自分自身の価値観に気づいていきます