「思いが実現される世界」は加害男性がこのブログにアップすることを前提に寄稿した文章のタイトルです。
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「思いが実現される世界」。これが私が考えるDVです。
不機嫌でむしゃくしゃしていたらすっきりしたくなりますよね。それでパートナーを虐待します。思考するまでいかない、つまり考えなくていい感覚の段階すら実現します。
被害者が泣いたりつらそうにしたりアザができたりして、加害者がやり過ぎたと感じたら、それはなかったことにしたいですよね。だからその場から逃げたり謝ったりします。そうすることで、DVという暴力はなかったことになるのです。
加害者との被害者の関係で、優しく甘い時間がたまにあります。それは加害者が優しくて甘いものが欲しくなったからです。被害者にプレゼントしたら、○○したら喜ぶ、オレがしてやったんだ。もしこの加害者が想像している世界からズレたとしたら、修正を加えます。
被害者は加害者の思い描いたとおりにしなくてはなりません。
加害者は思ったことが実現されるので「間違い」は一つもありません。加害者自身が正しいということが実現され被害者は否定し続けられます。これで加害者が正しいということを証明できるのです。
加害者のプライドが傷つけられては自分の思う世界が成り立たないので、全力で阻止し修復のために暴力にうって出ます。これでプライドは保てます。
虐待、暴力は目に見えないことでも起こります。生活費が自由でないことや嫌味なことを日々言われ続けるなどそれは無数です。
この世界は加害者の雰囲気すらも実現されて周囲を覆います。
加害者にできないことは何一つないのです。
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このような価値観、考え方をもった加害者に変わることを要求するのは、困難なことのように思えてくる文章です。
それでも、それでも、それでもまゆらは社会に必要とされていると信じて、ゆっくりゆっくり活動していきます。